往診もする動物病院 獣医師ドクタータガワの往診日記 タガワアニマルホームドクター エリア(奈良市 生駒市 四条畷市 木津川市 精華町 天理市 大和郡山市)犬猫 フロントライン フィラリア 予防
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旧 往診専門動物病院 タガワ アニマル ホームドクター (旧タガワ アニマル クリニック) 電話 0743-71-2424 (おなじみなワン!24時24時) 090-8549-9179 tagawaanimalhomedoctor2@ybb.ne.jp
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★魂を売ってしまう獣医さんたち
長らくご無沙汰してしまいました。久々に書きます。先日、こういう話が、うちに来られた飼い主さんから出ました。「あるチェーン店のペットショップで新しく犬を買ったんだけど、1カ月経ってから、遺伝病があることがわかってね~。それで、ペットショップにクレームしたら、『すいません。では、別の犬と交換します』って言われたんですよ。でも一か月も経っていたら、情が移るよね。ハイ交換!なんてわけにはいかないですよ。」
長らくご無沙汰してしまいました。久々に書きます。
先日、こういう話が、うちに来られた飼い主さんから出ました。
「あるチェーン店のペットショップで新しく犬を買ったんだけど、1カ月経ってから、遺伝病があることがわかってね~。それで、ペットショップにクレームしたら、『すいません。では、別の犬と交換します』って言われたんですよ。でも一か月も経っていたら、情が移るよね。ハイ交換!なんてわけにはいかないですよ。」
この飼い主さんの言われることは、もっともなことです。
一度家庭に入った子たちは、既に家族なんですもんね。「モノ」ではありません。「モノ」ではないから、買った金額以上のお金がかかっても動物病院に連れていくんですよね。ある意味、その飼い主さんにとっては、自分の子供と同じなんですよ。
ただ、一つ疑問に思うのは、なぜ「交換」なのか? なぜお金を「返金」しないのか?
です。
そういう飼い主さんの感情を見越して、そういうあたかも誠意のある風なことを言っている気がします。
おそらく、たいていのオーナーさんは、そう言われると、誠意を感じ、仕方ないか、と泣き寝入りされるんだと思います。
もし、まだ購入して日が浅いとして、交換を希望されるオーナーさんがいたとしても、彼らとしては全額返金するより、利益が確保できるから、「返金」ではなく「交換」を提示するんでしょうね。
ところで、話題は少しそれますが、最近は、ペットショップが動物病院を運営するケースが増えてきました。
以前、当院に面接に来た看護師がいました。
その子は、以前ペットショップが運営する動物病院に勤めていたので、
「どうして、そこの動物病院を辞めたの?」
と質問してみました。
すると、
「実は、その動物病院は、ペットショップの子会社ですから、そのペットショップで新しく子犬を買われると、その動物病院を推薦するんです。しかも、その動物病院での治療費なんかもポイントが付いて、またそのペットショップの商品交換に使えるんです。」
完全な囲い込み商法なんでしょうね。
まあ、そこまでは、違法なことではないので、いいでしょう。
「あるとき、そのペットショップで犬を買ったオーナーさんが、家に来てしばらくしたら、嘔吐と下血をして、その動物病院に来たんです。診断の結果は、「パルボウイルス感染症」とのこと。その時、その動物病院の獣医師たちの説明は『ご自宅に移られてから発症しているので、ご自宅で感染されたのですね』と。でも、その飼い主さんは、その子をペットショップから連れ帰ってから一度も外に連れ出していないんです。明らかにペットショップで感染していたのが、自宅に来てから発症したんです。それを獣医師も看護師も一丸となってもみ消したのが嫌で辞めました」
確かに、パルボウイルス感染症という病気は、子犬の時にかかってしまうと、治療をしても、かなりの確率で死に至る怖い病気です。
理論上、自宅に他の犬がいなくても、飼い主が外に出て、パルボウイルスで死にかけている犬の便を触り、手を洗わずに帰り、その子にその手を舐めさせたら、うつるでしょう。でも、そのようなスチュエーションは、まずありえないでしょう。
私なら、99.9%ペットショップで既に感染し、しばしの潜伏期間があったと考えます。
でも、ペットショップが親会社の動物病院では、そのペットショップをかばうような嘘をつかざるを得ないのでしょう。
ただ、そこで働く獣医師たちも、獣医大学に入る時点から、そうだったのでしょうか?
いえ、違うでしょう。。。
テレビの熱血獣医や自分の愛犬を救ってくれた動物病院の獣医師に憧れて、勉強を頑張り、獣医学部に入ったのではないでしょうか?
でも、ペットショップが経営する動物病院で働くということは、こういうことを意味するんでしょうね。
ある意味、魂を売ってしまったようなもんです。
極端な言い方をすれば、人間のお医者さんが、人身売買や臓器売買をしている組織に雇われるようなもの。
言い過ぎだと思う方もおられるかもしれません。でも、どうでしょう? 例えば、ペットショップで、生まれつきの先天性の奇形をもった子が売られていますか?いませんよね。
ブリーダーやペットショップの中には、そういう奇形の犬が生まれたら、売り物にならないからすぐに抹殺してしまうのが大部分だ、という話を聞いたことがあります。人身売買、臓器売買をしている組織とあまりかわりませんよね。
もちろん、ブリーダーやペットショップの中でも、そういう奇形の子が生まれても、売り物にならないから自分で育てている方もいますし、私も実際に知っています。ただ、そういう方は、商売にならないので、結局ブリーダーをやめてしまわれるのがほとんどです。
医者や最近の獣医師は、すごい量の授業と試験をこなして大学を卒業します。社会に出た途端に、『先生!』『先生!』と呼ばれます。医療の勉強をしても、倫理観が養われたり、社会的な視野が広まったりはしません。それは、経験者だからわかります。だから、就職先の動物病院の院長やポリシーがどういうものか、次第になってしまいます。極端な話、世の中の善悪も全て、最初に就職した動物病院で学んでしまいます。かなり恐ろしいです。
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獣医師
2016-08-11T21:24:52+09:00
morukichi
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昨日の往診の犬ちゃん
昨日、急遽往診を頼まれた、脳腫瘍らしい犬ちゃん。少しでも楽になって、少しでも元気な姿を最後に飼い主さんに見せてあげて欲しいという思いで、往診しました。「明日も、まだ生きていたら、往診お願しますね」と最後に頼まれていました。今朝、電話あり、「点滴の後、昨晩、急にすごく鳴きだしたので、苦しいのかな?と思ったら、その後、今まで飲めなかったオリゴ糖がしっかり飲めるようになり、足も触ったら、強く蹴り返すよう
少しでも楽になって、少しでも元気な姿を最後に飼い主さんに見せてあげて欲しいという思いで、往診しました。
「明日も、まだ生きていたら、往診お願しますね」と最後に頼まれていました。
今朝、電話あり、
「点滴の後、昨晩、急にすごく鳴きだしたので、苦しいのかな?と思ったら、その後、今まで飲めなかったオリゴ糖がしっかり飲めるようになり、
足も触ったら、強く蹴り返すようになりました。また、体全体に体に力が入り、体を動かすようになりました。ありがとうございます。」
とのこと。
「かかりつけの動物病院に連れて行って、診せたら、これなら回復の可能性があるので、再度入院させましょう!と言われ、また入院させることにしました。なので、今日の往診は、大丈夫です。本当にありがとうございました。」
とのこと。
少しでも元気が出る可能性を考えて、工夫した点滴と注射だったので、よかったと思います。先週末に急に倒れて、瀕死の状態だったので、飼い主さんも気持ちの整理がつかなかったのでしょう。
あとは、かかりつけの先生が、しっかりとした工夫をして、ベストな治療をしてくれることを祈るのみです。]]>
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2015-10-20T20:20:46+09:00
morukichi
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末期の犬ちゃん、猫ちゃんの看取り方
今日、朝、病院の電話が鳴りました。「先週、散歩中に突然倒れ、かかりつけの動物病院に連れて行き、CTを撮り、脳腫瘍があり、脳出血もあると言われた。その後、しばらく入院したが、改善せず、もう今日明日の命だから、自宅で看取って欲しいと言われて、家に引き取った。でも、苦しそうにしているから、かかりつけの動物病院に、往診で点滴をして欲しいと頼んだけど、うちは往診をしていないと断られた。だから、多川先生のところ
「先週、散歩中に突然倒れ、かかりつけの動物病院に連れて行き、CTを撮り、脳腫瘍があり、脳出血もあると言われた。その後、しばらく入院したが、改善せず、もう今日明日の命だから、自宅で看取って欲しいと言われて、家に引き取った。でも、苦しそうにしているから、かかりつけの動物病院に、往診で点滴をして欲しいと頼んだけど、うちは往診をしていないと断られた。だから、多川先生のところで往診してもらえないだろうか?」とのこと。
動物は、自分の症状や痛み、苦しさを言葉で訴えることができない。だから、動物の治療には、憶測や推察が必要となり、症状を口に出せる人間の治療より難しいと思う。だから、生まれてから週末を迎えるまで、同じ動物病院で、同じ獣医師に、ずっと見守ってもらう方が、その微妙な変化にも気づいてもらうこともでき、動物本人も飼い主さんも安心して最後まで治療を託せる。
人間と違い、公的な健康保険制度がない動物医療は、ワクチン、フィラリア薬、ノミダニ予防薬等の予防から頂くお金で維持されていると言っても過言ではない。10年以上、かかりつけになってくれて、その動物病院を支えてくれた動物たちとその飼い主に、感謝の気持ちを持ち、最後は、「往診」をしてあげて欲しい。
それは、私は、動物病院と獣医師の義務であると思う。かかりつけの子たちの最後を飼い主と一緒に自宅で看取ってあげることは。。。まして、獣医師を何人も雇っている動物病院では、不可能なことではないはずである。やる気の問題である。
今は、当院でも、かかりつけの子以外の往診は断るようにしている。
元々のその子の状態も知らず、症状を訴えることが出来ない患者を突然治療することは、同時に危険を伴うからである。
が、今日は、電話口でのお母さんの落胆ぶりを聞いた瞬間、なんとか時間を調整して往診に行ってあげることにした。
もちろん、血液検査のデータすらもらっていないようなので、すべて推察の中であるが、往診して点滴をしてあげ、注射をしてあげることで、その子が少しでも楽になり、見守っているお母さんの気持ちが楽になればいい、、と思って。
なんとか、時間をやりくりして、車で往診に出る。夕方の診察に間に合うように帰ってこないといけないから、大慌てだ。
お母さんとしばらく話をし、点滴をしてあげると、呼吸がかなり楽になったように見えた。注射もしてあげると、更に楽になったようで、うんちも出せた。
これでいいんだろうか。。。やはりかかつけの先生に来てもらった方が、飼い主さんは、安心なんじゃないだろうか。。。
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2015-10-19T20:23:01+09:00
morukichi
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耳の毛が抜けてる!で来たSちゃん! 9月12日
以前よりかかりつけの元気なSちゃん!今日は、飼い主さんが気づくと、左耳の毛がごそっと抜けてる!との主訴でご来院。「足でかいてますか?」「んー、見てなかったんで、わからないです。」とりあえず、カビがあやしいと思い、検査をしつつ、経験値からお薬を処方。。。3日後の15日のカビの検査結果は・・・カビが生えてきていますね。しかも悪さをするカビは、黄色い培地が赤く変わります。赤く変わってきていますね。。。
今日は、飼い主さんが気づくと、左耳の毛がごそっと抜けてる!との主訴でご来院。
「足でかいてますか?」
「んー、見てなかったんで、わからないです。」
とりあえず、カビがあやしいと思い、検査をしつつ、経験値からお薬を処方。。。
3日後の15日のカビの検査結果は・・・
カビが生えてきていますね。
しかも悪さをするカビは、黄色い培地が赤く変わります。赤く変わってきていますね。。。]]>
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2015-09-15T09:27:28+09:00
morukichi
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脱毛と、食べても痩せていく病気に苦しんでいたパピヨンのCちゃん!
ふさふさだった毛が、ごそっと抜けて、しかも食べても食べても痩せていくということで、頭を抱えてやって来られたCちゃんの飼い主さん!2015年の7月17日に来られました。。。確かに、鼻の毛がごそっと抜けてしまっています。耳も毛がありません。4本の足も毛がありません。。。かわいそう。。。調べていくと、原因が2つ見つかりました。。。早速、治療を開始!まずは、異常な食欲があり、何でも食べるのに、どんどん痩せ
2015年の7月17日に来られました。。。
確かに、鼻の毛がごそっと抜けてしまっています。
耳も毛がありません。
4本の足も毛がありません。。。
かわいそう。。。
調べていくと、原因が2つ見つかりました。。。
早速、治療を開始!
まずは、異常な食欲があり、何でも食べるのに、どんどん痩せていく。3kgくらいあった体重が、2.15kgしかありません。
まずは、そちらの治療から。
⇒8月6日 2.6kg ⇒9月2日 2.9kg と順調に 体重が回復!! よかった。
でも、お母さんに新たな悩みが。。。「先生、Cちゃんのためにロイヤルカナンのフード大量に取り寄せちゃったんです!前は、喜んで食べていたのに、体重が戻ってきてからは、食べなくなって。。。(涙)。少し好き嫌いもするようになって。。。」
私:「あー、でも、それが本来の姿なんですよ。前は、病気のせいで、栄養が取られてしまい、食べても食べてもお腹がすくし、痩せていったんですからね。。。」
お母さん「そうですね(笑)」
もう一つの脱毛の悩みは、8月6日から本格的な治療開始。。。経過を報告していきますね。
皆さんも、どこまで回復するか、一緒にタイムリーに見守っていってあげてくださいね。
↘ 9月2日の回復状況は・・・
あー、鼻のところに毛が生えてきましたね~よかったよかった(笑)
前足にも、後ろ足にも、前側に、うっすら毛が生えつつあります。わかりますか?
今年は、厄年じゃないのか?と思うほど大変な1年を過ごしています。
当院で採用を見送った近所のパートさんによる逆恨みによる風評被害。。。「当院に来ると殺される」らしいです。
世の中には、本当にいろんな人がいるんだなぁ、と思います。
あとは、私の交通事故での入院。
皆さんには、本当にご迷惑をお掛けしました。
もう動物病院をやめて、海外で野生動物の保護活動をしに行こうかとさえ思いました。
でも、当院を信じて、遠くから来てくださる方々、そして、今回のCちゃんのようにみるみる回復していっている姿を見ていると、
もう少し頑張ってみよう!って思う今日この頃です。
↘ 9月9日に、検査結果を聞きに来られました。一週間じゃあ、あまり顔は変わりませんね。きもち、ふわっっとしたような。。。
あっ、でも耳に毛が生えてきましたね~
次の来院予定は、9月30日 どうなってるかなぁ・・・
でも、ふっと思った。人間の薄毛も、ある薬を飲んで、こんなにすぐに毛が生えてきたら、多くの人が幸せになるんだろうなぁ(笑)。
まあ、あれは病気じゃないか。。。とバカげたことを考えた。
手違いで、来院が早まりました。
9月26日の来院時です!
おー!また毛が生えてきましたね=!
地肌がほとんど見えなくなりました。
前足の毛もかなり生えてきましたね=
後ろ足もです=
耳たぶの後ろにも、かなり生えてきましたね=
がんばれー!Cちゃん!
昔の毛がふさふさまで、もう一息だ!・・・でも、よかった、早い目に、オーナーさんが来てくれて。。。
10月14日再診でーす!
↓毛先は、カットしたようですね(笑)
11月11日再診
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病気
2015-09-02T18:20:45+09:00
morukichi
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